コースA

旅行者のための渋谷ウォーク

地下鉄 表参道駅 A3またはB4出口 -(徒歩)- 渋谷 -(東急東横線)- 代官山
標準歩行時間:3時間、歩行距離:約7Km、累計標高差:32m

地図


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コース概要

渋谷地区の主な見所を一気にダイブするコース。台地と谷を横断し高低差もあるので地形なども体感できる。

スタートは地下鉄「表参道」の地上出入口は台地で始まるが表参道をかつての海におりて明治神宮で洪積層台地に登る。最初のクライマックスはこの深い人工の森をくぐりぬけることだ。

そして次は宮益坂、道玄坂など複数の谷地の交点、渋谷駅前の大交差点へ向かう。谷底にあるハチ公広場からの都市の眺めは常に途切れない群衆の動きとともに圧巻である。

ここから南へアップダウンを繰り返し(または東横線で)ツアーの最終到達地点、代官山へ向かう。約2000年前の古代の住居跡があり、現在に至るまで快適な住宅地として受け継がれている。

地形

コースAの地形

ディオール表参道

妹島和世+西沢立衛SANAA 2004年
この設計ユニットは大胆で勇気あるディテールで次々とデザイン、コンセプトの新世界を切り開いている。

GYRE

MVRDV+竹中工務店 2007年
箱をずらして積み上げたデザイン。ちょっとわかりにくいかな。

歩道橋

表参道を空中で横断する歩道橋は2カ所。このあたりに一つと神宮橋とある。ここを含めて日本中にある歩道橋は色も形も(その機能でさえも)いただけないが、低空からの参道を縦に見渡す素晴しい眺めの場所を提供している。

裏原

「裏原」と呼ばれる渋谷川の暗渠沿いに寄り道してもたのしい。元輸入家具を扱っていたSANAAデザインのショップや安藤忠雄のステルス建築が見られる。
表参道の建物たちは最後まで飽きさせない。裏道に入っても然り。「浮世絵太田記念美術館」も必見。

フォンテーヌ通り〜ブラームスの小径

かつて明治神宮の池から渋谷川に流れる小川に蓋をしてできた路地の一つ、ところどころにヨーロッパの街角的フェイクな空間。

明治神宮

1920年造営。この人工森林は95年ほど前に長期的林相変化を精密に予測した植栽計画によりスタートした。造成、献木による植栽は5年で完了し、支配木が4段階に入れ替わる林相を経て150年で最終形に安定する予定だ。現況予定よりも少し早いカシ,しい,楠が支配木となる第三次林相となっている。日本にも人の寿命を超えた気の長いプロジェクトがあったのだ。

国立屋内総合競技場・付属体育館

丹下健三+都市計画設計事務所 1964年
今でも日本の誇れる建物の一つだが、30年ほど前から表情が穏やかになってしまった。以前はコンクリート打放しがしなやかで力強い肌を見せていて、それは現状よりも遥かに魅力的であったのだが、なんとか戻せないものだろうか。

RISE

北川原温+ILCD 1986年
混沌とした界隈にふさわしい外観だと通るたびに思う。

東急ハンズ

「東急ハンズ」には工作しようとするときお世話になっている人も多いと思う。オルガン坂にある渋谷店は特徴あるアーキタイプを持ち,1/3階ほどスキップさせながら螺旋状にフロアを配置し商品群を構成している。別のフロアへの移行が楽でつい長時間過ごしてしまう。

スペイン坂

渋谷区宇田川町13番〜16番の100m弱の区間、緩い上り坂で北側は階段となる。このあたりから帯状になんというか若者の欲望を飲み込むような地帯が始まる。この街の魅力の核なのかもしれない。

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